月刊里山酪農通信

丹波里山酪農通信5月号

丹波の山裾には、紫色の藤がぽつぽつと咲いています。

日中は半袖で過ごせるくらいの温かさになり、放牧地の草が伸びてきたので、また子牛たちを放牧し始めました。
角の生えている1歳半くらいになる子牛に、初めての種付けをしました。

人工授精を行い、ジャージー牛の雄精液を子宮に注入します。

牛にも生理と同じ「発情」という状態があり、21 日周期で種付けに適した子宮の状態になるのです。

うまく種付けができると、人間とほぼ同じ 280 日くらいの妊娠期間を経て出産し、お乳が出るようになります。


ちょうど 4 月末には、ホルスタインの牛の初産がありました。


ラッキーなことに女の子だったので、また我が家で大きく育てていく予定です。

お母さん牛もたくさんお乳を出してくれているので、チーズを目一杯仕込んでやろうと計画しています。


以前から販売停止していた丹波ブルーチーズは、やっと納得できるくらいの風味に熟成してきました。

熟成が伸びるほど、塩気が丸みを帯びてきて、

青カビによる脂肪分解の旨みが出てくることが分かってきました。

少しずつですが、また販売再開のお知らせをさせていただきます。


2人の子供たちは保育園に通い始めましたが、入園早々に風邪をもらってきて、家族全員でダウンしてしまいました。


月末にも娘が熱を出してしまい、保育園あるあるを体験しているところです(笑)

自分で服を着るなど、何でも自分でやりたがるようになってきたのは頼もしい限りですが、ヘタに手を出すと途端に「いやー」と泣き出すので、見守るこちらの精神修行にもなりますね。